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2017.07.02
6月 保育だより

6月になると新入園児の子ども達も生活のリズムが安定してきます。周りを見る余裕が出てくるので、同じ空間にいるお友達へ興味が出始めます。色々なお友達の名前が子どもから聞こえてくると、どの子が誰に対して興味があるのかが分かりますし、お友達への興味が出てくると距離を縮めようと子どもの試行錯誤が始まります。

大人でも初めての人と交流を持つときはドキドキしますよね。そして、なんて声をかけようか?どんな話題がいいかな?と考えをめぐらすと思います。子どもの場合はまず、行動からアプローチします。近くに座る、体にタッチしてみる、その子の側に行きじーっと見る、などです。そうすると、「あっちへ行って」「見ないで」「たたかないで~」という風な状況になるんですね。アプローチする子はただお友達になりたいだけなのに、相手からは受け入れられず結果として「意地悪された~」と私の所へ言いに来ます。

大人はすぐに「仲良くしなさい」と言いますが、子どもだって人間関係を新しく構築するのはたやすい事ではありません。ただ待っているだけではお友達は来てくれないし、自分のしたい事ばかり主張してもお友達は受け入れてはくれません。相手の気持ちを知る、そしてお友達の意見に耳を傾けなければ仲良く遊べないんだと言う事を日々の関わりの中で経験を通して学んでいきます。

「あの子が嫌い」「あのこは意地悪」「あの子がたたく」など子どもの報告を聞くととても心配になると思います。現代の少子化ゆえに子ども同士の関わりに慣れていない子どもが多く、集団生活に入ってから1からそれを学ぶことになります。しかし、人格を形成するうえでこれらの体験はとても重要です。心配なことは迷わず聞きに来てください。正しい姿を知れば今、子ども達が何を頑張り、何を克服して、自分がどう成長するべきかの心の勉強をしている事が理解できるはずです。

子どもの心が豊かになる様に、自分勝手で無く、相手の身になって考えていくことのできる子になる様に、お友達の中で沢山の困難に出会ってほしいと思います。そして、その困難を子ども達と話し合いながら、解決しながら、心を育てていきたいと思います。

また、6月は避難訓練をしました。今回の設定は火事!「毒煙を吸い込まないように、気管熱傷しないように火事の時はハンカチで口と鼻をふさいで逃げるよ」と事前に話をしてからの練習。とっても上手に行動できました。

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