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2018.06.30保育だより
しろつめぐさ

6月の公園にしろつめぐさが咲いていました。私たちが子どもの頃は田んぼのあぜ道などに咲いている草花を摘んで帰ったり、レンゲ畑があったりと自然と関わる環境がいっぱいありました。しかし、現在では花壇の花、公園の植木、地域の方が作って下さった環境です。葉っぱをちぎったり花をつんでしまう子ども達に注意をして止めなくてはいけない時代になってしまったな...と悲しく思う時もあります。子どもの家のお庭には植木や草花も沢山ありますので「お庭の葉っぱはちぎったりままごとに使ってもいいよ」と子どもに伝えています。この葉は採ってもいい、この葉はお料理に使うなど子ども達が意識を向けたり、「キュウリの葉っぱはチクチクするね」と子どもが手で触って感じる機会が沢山あります。また、毛虫を見つけては、「触ったらだめだよ」「この緑のけむしは刺されたらすご~く痛いよ」と学んだり、蝶やテントウムシ、トンボが飛んで来ると大喜びしたりしています。

ある日、子ども達が無心にしろつめぐさを摘んでいます。「お母さんに持って帰る」「摘んだ花をお友達にプレゼント」「みんなで集めてお花の冠を作る」など自然と関わる時間はあっという間です。沢山のお花から綺麗なお花を選んだり、摘んだ茎の長短をどちらが長いか比べます、摘んだ花がどちらが多いか比べます、1輪のお花の大きさが誰のが一番大きいのかなど感覚を自然と使って算数の準備段階もしています。机に向かって勉強したり、数字を目の前に並べて問題を解いたりするよりも、遊びの中には子どもの学びがいっぱいあります。

公園管理をしている方に心の中で「すみません」とお詫びを言いながら優しい風の中でだんごむしを探す子や、お花摘みを楽しむ子や、ごっこ遊びを楽しむ子と楽しいお散歩の1日となりました。

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2018.05.17保育だより
5月 保育だより

今年の5月は初夏の気候です。ゴールデンウィーク明けに一気に気温が上がり、子ども達は「暑い暑い」「水筒のお茶なくなっちゃった」「今日は半袖の洋服着てきたよ」と自然の変化に感じ方もそれぞれです。春休み中にプランターに植えた夏野菜もぐんぐん大きくなって子どもの胸のあたりまで伸びてきました。「もう実がなるかな?」とあわてんぼうのの子ども達はワクワクですが、私が「まだまだ」と言うと「なんで~もっと大きくなってから?」「どれくらい?」「お空に届いちゃうくらい?」「宇宙まで届くよ」と極端な発想もとても子どもらしいなと笑顔になります。「ほんとね、空に届いちゃうかもよ」と返すと「そんなわけないでしょ」と突っ込みを入れるところも関西の子だなと笑えるところです。

登園した子ども達がお庭で遊んでいる5月も中旬のそんなある朝、だんごむしを手に乗せた子どもの手の上でだんごむしの赤ちゃんが生まれました。こんな偶然!!子ども達への素敵なご褒美!!送り迎えのお母様方も次から次へと登園する子ども達も朝のご用意なんかわすれた~~という勢いでだんごむしの赤ちゃんに夢中です。門当番の先生が、「ダンゴムシの赤ちゃんで朝のご用意が全然進まないですけど、これって声かけなくていいですよね」と笑顔で確認の連絡をしに来てくれました。流石はモンテッソーリの免許を持った先生です!「さすが!!神対応~!」と私も絶賛します。今、この瞬間、子どもの興味と探求心とこんな偶然の神様からの贈り物を邪魔することほどもったいない事はありません。

さて、私は朝の会をどうしようか?お庭の子ども達にどのタイミングでお部屋に入りますよ~と声を掛けようかと迷っていました。さちでは子どもの熱中症対策、感染症の予防に保育時間内で水分補給する時間を決めています。朝の会が始まる前、公園に行く前、食事の時間、必ず1日3回水分補給のチェックをしています。なので、もうしばらく様子を見ようと部屋にいる子にだけ「お茶を飲みましょう」と声をかけました。すると、外にいた年長組の女の子が「お茶飲むんだって、お部屋に入る時間だよ」と自分たちで気づき、手に乗せたダンゴムシの赤ちゃんを土の上に返してお部屋に入ってきました。

小さな命と向き合った子ども達は、かわいいねとか、不思議だねとか、すごいねとか、喜びや驚きをみんなで共有して心が満たされたのでしょう。お仕事で達成感を得た時のように自分のあるべき姿、態度の所へ悠々と帰ってくる姿がありました。

子どもの精神にとって大切な場面を一緒に大切と思える心を、大人も忘れずにいてほしいと思います。

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2018.04.17保育だより
4月 保育だより

新年度が始まりました。子ども達は登園してから荷物のおき場所が変わる事や、新しいバッチやノートをもらう事などの具体的な変化を通して自分が大きくなったことを実感していきます。初日のお迎えの時間、お母さんに「名札の色が変わったよ~」「うさぎさんになれたよ~」と嬉しそうに報告する姿が毎年の恒例の姿です。卒園したお兄さんお姉さんがいない少し寂しい教室の雰囲気の中で、「小さいお友達は?来る?」と声が出ます。さちでは、入園式前に午前保育へ数回参加してもらう慣らし保育をしています。だから、在園の子ども達は新しいお友達を何度か見て知っていますので「明日が入園式だからみんなで小さいお友達にいろいろ教えてあげようね」と言うと「知ってるよ○○ちゃんも来るでしょ、△△君も来るでしょ」と元気な返事が返ってきます。

新入園児さんの保育も入園式の次の日から始まりました。自然に靴を脱いでお部屋に入っていく子や、「ママ~」と泣く子と色々でしたが帰りの時はみんな笑顔です。自分の好きなお仕事をちゃんと自分で持ってきて、終わったら片付ける、入園2日目にして見事な生活ぶりに入園前にプレクラスに参加して頂く事の積み重ねの大きさを改めて実感します。朝のお歌の時間、じゃんけん列車をしてみました。お兄さんたちに「速く走ると小さい子が転ぶからゆっくり電車で出発して下さい」とお願いすると電車につながる新入園児さんがとても自然でかわいい1場面となりました。

また、今年は桜があっという間に咲き終わりました。春休み中の預かり保育のある朝、一人の子がひろった桜の花をみんなに見せようと台の上に置きました。次の日、違う子も持ってきて台に置きました。後から登園した前日さくらを拾ってきた子が、「アッ私の桜」と駆け寄りカップの中に入れようとします。私は「まって、それは○○くんが持ってきたさくらだから置いといてあげようか」と言うと「違うよ、私のだよ」と言います。その隣に置いてある、枯れた桜の花を指さし「これが昨日持ってきた貴方の桜よ」と紹介すると枯れてしまった桜を見て「1日でこんなに変わっちゃうんだ」と少し寂しそう。そんな小さな自然の変化が子ども達に命の大切さを教えてくれます。

春休みの預かり保育では数名の子ども達が登園しています。公園に遊びに行くと桜の花がそのままの形で落ちています。なにやら一生懸命すな場と桜の木の下を往復している子ども達、「先生きて~」と呼ぶので行ってみると沢山のお花ケーキが並んでいます。「素敵なケーキがいっぱいだね」と声こえをかけると「これぜ~んぶ、みんなで力を合わせて作ったのよ」と胸を張ります。「桜の木の下ではお花見するんでしょ、知ってるよ」「私したことある~」「私したことない~」と話が盛り上がります。そこで次の日、「みんなに相談があるんだけど。今日はいい天気だからお弁当持って公園でお花見弁当する?」と言うと「やった~」と満場一致で決定。お弁当をもってミニミニピクニックへお出かけです。

「先に遊ぶ?先にお弁当食べる?」と子ども同士で相談しながら歩きます。そんな会話を聞き流しながら公園に到着。時間も丁度12時だったので「手を洗って先にお弁当を食べるよ」と声をかけると「やっぱり~そうと思った」と子ども達。さっきの会話は??時間軸ちゃんと分かっていたのかとコミュニケーションの楽しみ方も知っています。ブルーシートに座って上を見上げた子ども達「わ~綺麗」「桜の下で食べるとおいしいね」「ありがのぼってきた~」と感想はそれぞれでしたが、食後も沢山遊んだ1日となりました。

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2017.08.07保育だより
7月の保育だより

ある朝、「先生~大変だ~きてきて~!」とお庭から子どもの呼ぶ声が。何かと駆けつけてみると地面を這っている虫がいます。子ども達は「青虫だ!どこから来たんだろう?」「早く取ってあげないと踏まれちゃうよ~」と大騒ぎです。実はさちのお庭には背丈80㎝程のミカンの木があります。見ると他にも青虫がいて、ミカンの葉は食べつくされています。

青虫を手に乗せてから「みんなちょっと来てごらん」とその木の存在を子どもに伝えます。いつもは柵がしてある場所なので「え~そこは入っちゃいけないんだよ~」と子ども。「そうなんだけど、今日は特別ね」と答えます。「ここにミカンの木があって蝶のお母さんがきっと卵を産んだのね。でも他にも青虫がいっぱいだよね」「ほんとだ~それで葉っぱも全然ない!」と子ども。「きっと新しいはっぱを探しに歩いていたんだね」というと「そっか~じゃあ早く葉っぱに乗せてあげなきゃ」と子ども。

青虫を私から受け取った子は「どこに置いてあげようか」他の子も「こっちに置こうよ」「ダメだよ此処がいいよ」と一つの場所がみつかります。そこで私が「その葉っぱも素敵なんだけど、青虫さんの食べられる葉っぱは決まっていて他の葉っぱじゃダメなのね」というとすぐさま「どんな葉っぱ?」と聞き返します。「ミカンの葉が好きかな?」というと「さちにはないよね。どうする?」「あっ!公園にあったよね」「そうだ、○○公園にあった」「先生今から取りに行こう」とどんどん話が進んでいきます。そんな子ども達に「ごめんね!今は公園に行く時間じゃないの。だけど、裏の駐車場にミカンの木が1本あるからそれを取ってきて蝶になるまでみんなで育ててみない?」と言ってみました。「やってみる~」と子ども達。自分の知識をフルに働かせて今の疑問や問題点に向き合う子どもの姿はキラキラしています。

こんな時でも大体の大人は「青虫が食べる葉っぱはミカンの葉に決まってるだろ」とか「あそこにミカンの木があるから取りに行こう」など最短の答えを言いがちです。そうすると子どもの返事は「そうだね」で止まってしまい、次のセリフは「○○してよ」と依存的になります。答をもらった子どもはそれ以上考える必要がなくなるからです。子どもが何かの課題に向き合い意見を大人に求めてきた時、私は子ども達の考える余地を残した疑問を投げかけるような返事をしたいなといつも思います。この年齢の子ども達はそれが正しいか正しくないかと言う事よりも自分の知識を使って思考をめぐらすことに喜びを感じます。それぞれが根拠のない自信を振りかざしながら意見交換する姿はコントのように愉快で楽しそうです。

さて、青虫の観察が始まりました。食べている葉がどんどん小さくなる様子や採ってきた葉っぱをあっという間に食べつくす速さに驚いたり、「ウンコがいっぱい落ちてる~」と喜んだり、2時間くらいしか経っていないのに「ちょっと大きくなったかな?」と納得したり、観察ケースの前は子どもの垣根が込み合っています。次の日もまた、青虫が歩いていたので「先生この子も一緒に育てよう」と最終的には4匹の青虫を育てることになりました。

ある日、「先生、この青虫動かないよ」と心配する子に「多分さなぎになるのかな?触っちゃだめよ、ケースをたたくのも駄目」と伝えた次の日、「わ~さなぎになってる」と子ども。他の青虫も動きが止まってきたら「もうすぐさなぎになるんだよ、触っちゃダメ」と私に言われたことを他の子に伝えています。全ての青虫がさなぎになりました。3日、5日待てども待てども羽化しません。そのうちに子ども達はケースを見に来なくなりました。

さなぎの存在を忘れかけてきたある日、「先生~蝶になってる~」と子どもの声。「やった~逃がしてあげようよ」と最初に見つけた子どもが言うので「みんなで育てた青虫だからみんなで一緒に逃がしたいな」と提案します。すると、「そうだね!」ど同意する子ども達。その日1日じっくり観察してからみんなが帰る時間に蝶々ともサヨナラの儀式をしました。「げんきでね~」と手を振る子どもの瞳はやっぱりキラキラしています。小さなケースから大空へ飛び立つ蝶に「良かったね」と声をかける子もいます。そんな毎日を送っていたある日、公園遊びで蝶を捕まえ虫かごに入れて喜んでいる子ども達がいました。「帰りますよ」と声をかけ集まった子どもの虫かごの中に、もう蝶はいません。「あれ?せっかく捕まえたのに逃がしてあげたの?」と聞くと「うん!だって大きいお空の方がちょうちょさんもうれしいから」と笑顔の子ども。生き物を飼育することの大切さを改めて実感する日となりました。

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2017.05.28保育だより
5月 保育だより

子どもが一つの事柄を覚える場合は大人と違い1回経験しただけでは覚えられません。同じ事柄を何度も繰り返すことで習慣として定着していきます。年度の初めは今日よりも明日、明日よりも明後日というように日々子どもの成長が変化として目に見えて感じる事の出来る時期です。覚えていくこと、出来る様になることが子ども達の自信を持って行動する姿に変わっていきます。「絵本袋はここでしょ」「今日のシールはここだよね」と5月は子ども達の覚えたよアピールがいっぱいでした。

そんな中、いつも遊ばせてもらう地域の公園で花壇の花の植え替えがありお手伝いをさせて頂く事になりました。プランターに穴を掘り、肥料を入れて花の苗を植えます。一人2株づつ植えさせてもらって植えた後はじょうろで水やりします。同じころ、丁度さちのお庭にも夏野菜の苗を子ども達と一緒に植えました。自分の手で植えた花や苗は子ども達にとって特別なものになります。植えたばっかりの小さな苗に「まだ花さかないの?」と首をかしげたり、「あっ少し大きくなってる」「花が咲いたよ」「今日水あげるのわすれてた~~」など、自分の手を使って経験した事は子どもの心に響く事柄となり、その行為を通して心が動き始めます。

子どもにメッセージを伝えているのになかなか伝わらないな...と思う事はありませんか?そんな時は思い切って体験させてみましょう。幼児期の子ども達は『動きながら学ぶ』という特性があります。手を動かしながら学んだことは子どもの心に残ります。

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2017.04.27保育だより
4月 保育だより

学期が始まりました。

新入園児さんはお母さんと初めて別れての入室、不安にならないかな?という大人の心配をあっさりと否定して、「笑顔でいってきま~す」と門を走っていく子どもの笑顔に先生もびっくり。うれしいやら寂しいやらおそらく複雑な心境のお母様のお気持ちもあったとは思いますが、子ども達の心の中で小さな自立が確実に芽生えているのだなと実感する光景です。

進級する在園児さんは名札の色が変わったり、荷物のおき場所が変わったり環境を覚え直すところから始めます。大きい学年になると棚の位置が上段になっていきます。「なんでこんな上なの~?でも届くし~!」と嬉しそうに愚痴る姿もとてもかわいいです。カバンを置く場所、お弁当をしまう場所など体は前の場所へと反応して動きます。間違えていることに気が付かない子ども、動いた後で「あ~違った間違えた~」と自己訂正する子どもと意識は様々ですが、生活の中では誰かに言われて動くのではなく、自分のやるべきことを自分で考えて意識して動く事がとても大切なのです。そして、意識して動ける子は自己訂正もきちんとできています。だから、側にいる大人は、子どもが間違えた時に指摘するのではなく子どもの姿を見て『この子はこういう所で意識の整理をするのが苦手なのだな』という理解にとどめ、子どもの意識が定着するまで指摘して注意をするのではなく、いつも初めてのことを教える様に何度も繰り返し同じことを根気強く教えてあげるようにします。そうすれば子どもは臆病にならずにどんどん生活の動きを獲得していきます。

ご家庭でも、お母様のやってほしい順番に子どもを動かそうとするのではなく、子ども達が自分は何をしたらいいのかが分かるような道標を用意してみましょう。そうすると子どもは自信を持って生活するようになります。

4月は子どもの日に因み鯉のぼり製作をしました。作品を仕上げる事が目標ではなく、作品を作る過程で、はさみの使い方、糊の使い方、用意の仕方、片付けの仕方、など用具の使い方から準備、後片付けを知ることが目的です。学年により作業は様々ですがみんな一生懸命、子どもの作品はどうしてこんなにかわいく仕上がるのかといつも思います。

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2016.11.04日々のこと
11月の保育だより

毎年ですが、秋になると子ども達の集中力が伸びてきます。1学期のあいだコツコツと生活に向き合って自信を積み重ねた年少組は教材をどんどん使い始めています。社会性も伸びてくるので「お友達と一緒にしたい」という気持ちも出てきます。

モンテッソーリのお仕事は一般的に『個活動』というイメージが強いようですが、お友達と楽しめるものも沢山あります。感覚教材はそんな子ども達の気持ちにぴったり。

大好きな『色板』というお仕事は、本来は色の名前を覚えるという教材ですが子ども達が使うとお部屋の中の同じ色探しが始まります。「一緒に探しにいこう」「私は違う色をさがすから」と絨毯の上には見つけた色がどっさり。どっちが沢山見つけられたかで大盛り上がりです。「ぼくもいっしょにしたい」「3人は出来ないから駄目よ」「あとでね」「他の子と約束したからごめんね」など子どもの会話の中に心を育てる要素が沢山あります。

年中組は金ビーズを使った4桁の数の合成「40は10のビーズが4本で40」と位を感じるお仕事を始めました。年長組のブームは折り紙。作り方が分からなくても先生は教えてくれません。どこがどうなっているのか、作り方の本を見ながら自分で考えながら完成させます。毎日用意した折り紙がなくなるほどの勢いです。2歳児のお友達も自分の好きな日常のお仕事を、持ってきては片付けて、また別のお仕事を持ってきて...と教師を必要としない姿はとても頼もしいです。


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