久しぶりの更新になりました。申し訳ありません・・・。
コロナウイルス感染症が5類に移行しました。
気を付けながらではありますが、だんだんと保育も通常通りに戻りつつあります。
日々の子どもたちの様子を少しお知らせさせてください。
4月
新しいお友達が入園してきました。
在園児のお兄さんお姉さんも少しドキドキしつつ
学年が上がった喜びに溢れていたように思います。
5月
くまバッチさんはミシンでこいのぼりを作りました。
刺繍の部分はクロスステッチに挑戦した人もいました。
王子動物園への遠足も楽しかったね!
いろんな動物を見つけてシールを貼ったりクイズに答えたり・・・。
お弁当の後にはコロナ前のように、おやつを交換する子どもたちの姿もありました。
折り紙がどんどん作品に変わっていきます。
「カブトムシの家族ができた!!」と机いっぱいになるまで・・・。
おともだちが持って来てくれたヒャクニチソウとナデシコの種を植えました。
最初は霧吹きで、芽がしっかり根付いてからはジョウロで毎日お水をあげました。
開花する前にそれぞれおうちにもって帰ってもらったので、お花の写真はないのですが、
みんなおうちで元気に咲きましたか?
お料理実習もはじまりました。
この日はウインナーロールパンとコンソメスープでした。
普段は苦手なお野菜も「このスープなら食べられたよ!!」という子もいました。
くまバッチさんはみんなに「おいしい♪」と言ってもらえて
とっても満足そうな様子でした。誰かの役に立つってうれしいね♪
ひよこバッチさん・ぞうバッチさんももちもちパン作りを楽しみました。
お庭にテントウムシがいたよ~!カマキリは逃げちゃった・・・!!
絵カードで大好きな虫を見たり・・・
大好きな恐竜を写して色を塗ったり
6月
最初は「せんせいきて~!!」「できない~!!」が合言葉のぞうバッチさんも
だんだんと自分で「やりたいお仕事」を見つけてきて楽しめるようになってきました。
お姉さんも「〇〇ちゃんがやってたあれやりたい!!」と
自分から発信するのが徐々に上手になってきました。
お料理実習ではお好み焼きと焼きそばを作りました。
くまバッチさんは切るお野菜がたくさんあって「くまさんバッチって大変なんだね~」と
笑いあっていました。
うさぎバッチさんもホットプレートでの調理に挑戦!!「熱いかも~」とドキドキする人もいましたが、
生地を流すときも、フライ返しでひっくり返すときもとてもいい表情でした。
7月
「できないよ~」と言っていたハサミがとっても上手になってきたぞうバッチさん
「もういっこやる~!!」「まだやる~!!」「明日もやる~」と、直線を切ったり曲線に挑戦したり♪
毎日、同じ環境が準備されていることの大切さを私たち教師が教えられます。
うさぎバッチさんはお友達と一緒にやるお仕事が人気でした。
折り紙・色板を使った色集め・リンゴの木・円柱さしなど・・・。
コロナの時は「ソーシャルディスタンスだよ~!!」と声をかけざるを得なかった先生たちも
このような姿を見られて本当にホッとしています。
今年のスイカ割りはお父さん・お母さんにも参加していただくことができました。
久しぶりのスイカ割りは、先生たちが予定していた時間をオーバーするほどの大盛り上がりでした。
お部屋に貼ってあるカレンダーを作るくまバッチさん。
とっても魅力的な作品ができるので、ちいさなお友達が必ず観察しにやってきます。
小さいお友達:「あれ作りたい~!!」
先生:「うん、いいよ。じゃあお姉さんみたいにこっちのハサミのお仕事からしようね~!!」
小さいお友達:「これやったら、あのお仕事できる?」
先生:「うん、できるよ。でももうちょっといっぱいお姉さんのおしごとやってからね~。」
このやりとりが、あちこちで繰り返された1学期でした。
気にはなりながら、なかなかブログが更新できずでしたので駆け足で一気に1学期のご紹介でした。
皆様どうぞ、素敵な夏をお過ごしください。
お盆明けにまた教室でお待ちしています♪♪♪
卒園式が終わり、少し寂しくなったなぁ・・・と思っていたら
あっという間に桜が咲いて
今年度は7人のお友達が入園しました。
今年は、お父さまもたくさん参加していただくことができました。
マスクの着用・消毒の徹底・ソーシャルディスタンスをとりながらでしたが、
ご両親にお子さまの晴れ姿を見ていただくことができとてもうれしく思いました。
お部屋の中が普段と違っていたせいか、少し緊張気味のお友達もいたかも知れませんが、
とても上手にお話を聞いたり、お返事をしたりすることができました。
お兄さんお姉さんたちも、お祝いの言葉やお歌、折り紙のプレゼントで新しいお友達を
迎えてくれました。
「これから一緒におしごとしたり、みんなで一緒にあそびましょうね。」
みんなで気持ちを込めて伝えることができました。
先生たちからのプレゼントのお話も楽しんでもらえたかな??
気持ちも新たに、令和4年度も子どもたちの成長のお手伝いをさせていただけたらと思っております。
入園式のお話にもありましたが、分からないこと、不安なこと、困ったことなどありましたら
お声かけください。
(nakamura)
立春を過ぎると公園の日差しも柔らかく感じます。走り回って遊ぶ子どもたちは上着を脱ぐ子も増えてきました。この時期になると小さい組さんもじゅうたんやお机に向かって個々にお仕事に向き合う姿があります。疲れた時には周りを見渡す、そしてまた手を動かすという様子も、上手に休息を入れながらペース配分しているように見えます。先生を必要とせず静かに時間が流れる様子は成長を感じる瞬間です。
大きい組はお手紙作りがはやっています。モンテの言語の教材は、50音がバラバラになったカード、文字スタンプ、絵カードなど沢山ありますが、書くことに興味が出てきた子は鉛筆で字を書くだけでなく、スタンプで押す、カードを並べるなどして、『書く』というお仕事をしていきます。3学期に入ってから子どもが「先生、お手紙かく紙ある?」と聞きに来ました。何にでも自由に使っていい紙が置いてあるのですが、それでは違うという様子なので、「じゃあお手紙の紙を明日までに用意するね」と約束すると、「かわいいのがいい」と言います。「どんなかわいいのがいいの?」と聞くと、「ハートと、お星さまと、ちょうちょ」と言います。「OK!明日用意しておくね」というと「絶対ね」と念を押されました。子どもとのお仕事の約束は絶対忘れてはいけないので、子どもが帰った後、すぐにパソコンでイラストを取り込み紙を用意します。次の日の朝、おはようの挨拶よりも「お手紙の紙は?」と尋ねる子ども、「あるよ」の返事に「やったー書く」と張り切る姿があります。
手紙を書いて、ぬり絵をして、小さくたたんで、ポストに入れます。
子どもの書く文章はしゃべり言葉のまま書くので楽しい文章になります。長音や促音を飛ばして書いたりするので暗号のようで読み解くのも楽しいですね。自分の気持ちを伝えたい、お友達にお手紙を渡したいという気持ちが大切なので、誤字や脱字もチェックはしません。自分の気持ちを上手に表現できる言葉をまだうまく使えないので、知っている言葉、覚えた言葉を使い、気持ちとは違うニュアンスで文が仕上がってしまう事もあります。鉛筆で書くのがまだ難しい子は50音のスタンプを使ったり、書きたい文字をどう書いたらいいか分からない時には「『しょ』ってどう書くの?『きょ』ってどうかくの?」と聞いてくれる子もいます。小さく折るのが難しい子や、間違えた文字を消しゴムで貸すのが難しい子や、お手紙を書く中での子どもの学びはそれぞれ違うようです。お手紙のお仕事を用意する時に「もらったお友達がうれしくなるようなお手紙を書こうね」とだけ話をしました。
ぞうの郵便屋さんがポストの上でみんなの手紙を待っています。持ち帰ったお手紙に???の内容があるかもしれませんが、子どもの学びとして温かく見守っていただければと思います。
さち・子どもの家も2022年がスタートしました。
「先生!雪が降ってきたよ~!!!!」
と子どもたちがとても嬉しそうに教えてくれたので
「お外に行っていいよ~!!」と言うとみんな一目散にお外へ駆け出しました。
写真とるよ~「ハイ・チーズ」で、この笑顔ですが、残念ながら大した雪ではなく
写真には写っていませんでしたが⛄新年のスタート、みんな元気いっぱいです。
本当に寒い日が続きますが、お部屋ではお正月に関連するお仕事が人気です。
干支の絵合わせ
小さい学年のお友達も「ね~・うし・とら・う~!!」と
あっという間に覚えてしまいます。
大きい学年のお友達は「私はさる年だよ!お父さんは○○年、お母さんは△△年!!先生は??」と質問してくれたりします。
絵合わせを十分楽しんだら
干支の動物の塗り絵をゴシゴシ、ぬりぬり♪
ハサミで切って、ホッチキスでとめたら
干支の本のできあがり。
「もう1つ作る!」と言って2つ目を作っているお友達もいます。
年中・年長組さんに人気のお仕事は七福神のおしごとです。
まずは絵カードで、一人ずつどんな神様なのか、お帰りの集まりの時間に
お話を聞きました。
「えびすは、にほんしゅっしんのかみさまです。
(中略)しょうばいはんじょうのかみさまです。」といったお話にみんな興味深々です。
「知ってる~!!えびす、行ったことある~!!」(さすが西宮っこ!)
「しょうばいはんじょうってなに???」
「女の神様もいるんだね~!女の神様が一番好き~」など、思い思いに話をしながら
毎日、2~3人ずつの紹介を聞きました。
年中組のお友達は
色鉛筆で色を塗って、名前をひらがなスタンプで押して七福神の本を作ります。
今まで、年中さんの七福神のおしごとはなかったのですが
「七福神のおしごとやりたい!!でもたくさん字を書くのはムリ~!!」
という希望にお応えして、すみえ先生が準備してくださいました。
年少さんのいない水曜日には、ほとんど全員がこの七福神のお仕事に夢中になっていました。
そして年長さん・・・
色塗りを終えたら、
"せつめいぶん"を書きます。
見本をみながら一生懸命。
年長組さんならではのおしごとです。
その他にも
獅子頭と門松を折り紙で折って、カレンダーを作る人
折り紙でコマを作る人
冬眠していた?チョウチョを捕まえて図鑑で調べる人
など、みんなそれぞれ自分のおしごとをして過ごしています。
ひよこ組のお友達は、大好きな恐竜のお仕事を見つけて大喜びの人、
おしごとの合間に、大好きな先生のおひざに座って
のんびりと時間を過ごす姿などが見られ、とても微笑ましいです。
3学期は次の学年への大切な準備期間です。
」
コロナウイルス感染症のためにおやすみしていたお料理実習を久しぶりに行いました。
事前のアンケートで全員一致!でお料理実習再開の希望がありました。
何度もアンケートを往復させ、「不安な点」を保護者の方と共有しつつ細心の注意を払っての実施です。
登園後はいつも通りに朝の準備を終わらせて・・・
早速、三角巾をつけて用意をします。
「三角お山の下にこうやって手を入れてイチ・ニノ・サンでおでこにつけるよ。」
「後ろで見えないけど、うしろでバツを作ってトンネルを通すよ。」
先生の提示をよく見ながら、声かけに合わせて、上手にできました。
三角巾もマスクもつけて、手も石鹸でキレイに洗って。
みんなでお話を聞きます。
使う材料はこれだよ。手順はこうするよ。
少々興奮気味に、そして本当にうれしそうにお話を聞く姿が印象的でした。
しっかりとお話を聞いて、もう一度手を消毒した後で
いざ!お料理開始!!
一人分ずつに分けられた材料を自分の机に持っていき、自分のピザを作ります。
具を細く切るのは難しいけど、ゆっくりゆっくり手を動かします。
スプーンの裏を使ってソースをぬりぬり・・・端っこまで伸ばして伸ばして。
具の並べ方にも個性が光ります✨隙間がないようにきれいに置きたい♡
仕上げにチーズをの乗せて♪♪♪
コロナになる前は、机を向かい合わせにくっつけて、お友達と色々相談しながら作業できました。
でも今回は「前を向いて」「声を出さずに」「教えてもらったことを思い出しながら自分ひとりで」
頑張りました。
いろいろなお約束を守りながらのお料理だったので「みんな、本当に楽しめたかな?」と先生たちは少し心配でしたが、
出来上がったピザを食べているみんなの顔を見て安心しました。
食べ終わった後には「美味しかった~」「もっと食べたい!!」「またお料理実習したい!!!」
という声がたくさん聞かれました。
春に植えた草花の苗が大きく育ち、早速アゲハ蝶のお客様がやってきました。カメムシやコガネムシもとんできます。植物が育つと自然と虫たちが集まります。
雨がよく降り、庭の草木が伸びてきたので延長保育の時間に剪定をしていると「なにしてるの~」と子どもたちが自然と集まります。普通なら危ないから向こうへ行きなさいと声をかけると思うのですが、子どもの興味を知っているので「伸びてきた枝を切ってるのよ」というと「ふ~ん」と言いながら「こっちも伸びてるよ」「ここも切らなくちゃ」と自分たちも枝を切りたくてうずうずしている様子です。子どもの言葉通りに枝を切っていくと地面に枝が山積みになっていきます。「これどうするの?」と落ちた枝を指さす子どもたちに「明日ごみの日だから集めて捨てるよ」というと「ほし~い」と言います。「あそびたい?」と聞くと、みんな目を輝かせて大きくうなずきます。「楽しそうだけど、とっても危ないの、笹の葉が目に入ると目に傷がいって危ないし、手だって簡単に切れちゃうんだよ」というと、「大丈夫、気を付ける」と言います。ここでお約束、「枝を振り回す時、お友達に当たったり目に入ると危ないよね」というと「広いところでする」と言います。子どもたちも自分の興味を実現しようと必死に考えます。「じゃあ、誰もケガしないように、痛いって言わないように遊べる?」と聞くと「遊べる」と言います。「じゃあ約束ね」と言って子どもたちが自由に遊び始めました。私の剪定のお仕事はしばらくお休み、子どもの安全を見守ります。
自分たちの行動に注意の範囲を教えてくれる大人が目の前にいる時、子どもたちは本当に上手に距離をとって遊ぶなと思います。声をかけるだけでなく、しっかり見守るという大人の行為も大切です。禁止するのではなく、安全の注意を見守る大人の視線は子どもにとって羽目を外しすぎない為の心の抑制の手助けをします。夢中で遊んでいると注意がそれます。注意がそれるとケガや事故につながります。だから、注意がそれている時だけ声を掛けます。「ストップ、それは危ないかな...」というと「そうだった」と我に返ります。どこまでがよくて、どこからが危ないか、判断は大人の役割であるといつも思います。
春は緑が綺麗で、いろんな種類の虫が顔を出し始めます。登園後、早くお庭で遊びたい子どもたちは朝の用意を慌てて片付け「いってきまーす」とお庭へ飛び出すように遊びに行きます。いつもなら9時15分には入室して保育を開始するのですが、春は葉っぱをちぎってお料理したり、お庭のダンゴムシを探したりと楽しい事があふれています。定時に入室を促すと、「遊べなかった~~」と泣いてしまう子がいるので少し長めに遊びます。自然と触れ合うと新入の子どもたちも心が安定して笑顔になります。そして友達同士の交流が出来て仲良しになれます。
4月27日、夏野菜の苗を植えました。ポットに入っている苗を「こうやって持つよ、ひっくりかえして、ポットを外して、穴が開いているところに置いたら、土をかけて」という風に一つづつ動き方を伝えます。モンテのお仕事をしている子どもたちは、動き方の見本があれば、何でもとっても上手にできてしまいます。それは、自分の心をコントロールしながら意識して身体を動かすからです。楽しいだけでなく精神力が育つところが素晴らしい教育と言われるゆえんなのだと思います。
それを見ていた小さい組さんが「わたしもしたい」と声を上げます。「ごめんね、お姉さんになってからね」というと「なんで?」と納得がいかない様子。「みんなおおきくなってからするの」というと「ふ~ん??」となんとなく分かったような分からないような...。「ごめんね」ともう一度謝るとしょうがないといった様子でした。今は少子化で家庭の中の縦社会が作りにくくなっているように感じます。願いが叶いすぎて、辛抱する経験のできる場面が少ないのかなとも思います。でも、縦割り保育では縦社会があります。上の子は下の子にやさしく、下の子は上の子に憧れて...身近なお手本が学びの環境となって子どもの育ちを助けてくれます。自分のできない事をしている上の子を尊敬するようになっていきます。
「おおきくなってからね」という意味が分かるのは自分が大きくなってからです。答えが分かるまでには時間という距離が必要です。はじめは辛抱の時間でも、その距離を楽しみに待てるようになるのもモンテッソーリ教育だからこそです。ただ、辛抱するだけでは子どもも待てません。だから、お手伝いはみんなでします。年長組が植えた野菜の苗に水をあげます。私もしたい!これなら小さなお友達もお手つだいできます。整える環境は、子どもの手のサイズに合うじょうろです。みんなで代わりばんこに苗に水をかけていきます。それが終わったら車や虫取りで遊び始めます。収穫の夏が楽しみです。
公園の桜が散ると次は藤の花が満開です。自然と子どもは藤棚の下に集まります。地面には桜の花のかけらや木の枝が落ちていて、子どもたちは拾うのに夢中です。子どもが上を見上げているので様子を見ていると「ハチだ!」と叫び声、傍へ行くと熊蜂が花の蜜を集めに来ています。「意地悪しなかったらだいじょうぶだよ」と声をかけると安心して遊びの続きを始めます。耳を澄ますと絵本の吹き出しのように本当に『Buun』という音が聞こえるんです!
木の枝を集めている子どもたちは「これどう?」「それはいいね」「そんなところに置いちゃダメ」「それはいらない」などとても一生懸命、自然にコミュニケーションが生まれます。「なあに?」と尋ねると「カブトムシのおうちだよ」と声をそろえて教えてくれたので「素敵ね」と声をかけてその場を離れます。しばらくして「かえりますよ~」と呼んでもカブトムシチームは全然帰る気配を見せません。様子を見に行くと、片付ける片付けないで相談が決まらない様子でした。片付けようと声をかけている子は「どうせ壊されちゃうよ」と言っています。壊したくない子は「それでも壊したくない」と言います。結局、そのまま置いて帰る事になりました。次の日、公園へ行くとなんと...、前日作ったカブトムシのお家はそのままの形で残っていました。子どもたちはびっくり、そして、大喜びでまた、昨日の続きをして遊びました。気持ちを込めて作った作品の思いが、公園に遊びに来ていた他の子ども達へも通じたんだと感動させられる1日になりました。
まいとし節分が過ぎると日差しに暖かさが加わるように感じるのは私だけでしょうか。今年は2月2日が節分、みんな鬼のお面を作り1日早い豆まきをしました。これくらいの時期になると、卒園や進級が見えてきて子ども達の心の中もドキドキするみたいです。「くまさん(年長組)もうすぐいなくなっちゃうの?」「新しいバッチに変わるよ」など子どもの口からは期待や不安の声が自然と出ています。
今年、算数のお仕事が大好きな年長組さんは金ビーズや切手遊びと、足し算、掛け算、引き算、割り算どんどん進みます。幼児期の算数に早期教育のイメージがあると思いますが、モンテの教材は量物がメインです。頭の中で考える計算ではなく、具体物を使ってゲーム感覚で答えを見つけていきます。2月は節分、豆まきゲームでは的に点数を付けます。窓の鬼は10点、カーテンレールの上の鬼は100点、投げる球は3つ。3つの合計得点を紙に書き、それを4回投げます。4回分の得点を足し算してその日の1等賞を決めるゲームです。こうなると、子どもが狙う的はもちろん100点鬼、位の違う足し算は難しいのですが、ここでも具体物の金ビーズが子どもの思考を助けてくれます。1回目から4回目までのビーズを取って、あとは形の同じビーズを合わせるだけ、繰り上がりも簡単です。
モンテッソーリのお仕事は勉強ではありません。数に興味を持っている年長組の敏感期を満たしてくれるお仕事です。当初、数日で片付けようと思っていた環境ですが「今日でこのゲームは片付けるね」と伝えると、子どもたちが「まだやる」「卒園までやる」「だって、すっごくおもしろい」とブーイング、小さい組さんが「おにこわい~」と目を伏せてしまうので、ゲームをしない時はカーテンで隠して、ゲームをするときはカーテンを開けてという具合ですすめました。2月の楽しいお仕事の一つになりました。
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