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2019.07.31
7月保育だより

セミの鳴き声が朝を知らせる真夏日が毎日続いています。今年の7月上旬は梅雨空で天候に恵まれす、プールのできる日数が例年に比べて少なかったように思います。それでも朝の登園時でお庭にプールの用意のある日は子どもの表情が一気に晴れやかになります。終業日も終わり現在は夏季保育中ですが、たっぷりの水で水遊びを毎日楽しんでいます。

梅雨の間は雨の合間をぬってお庭でシャボン玉をします。少し湿度が高い方が割れずに上手に作れるので年少組さんもできたと大喜び。息を吹き入れるのも自分の意思をコントロールしなければいけません。「全然できない!」と初めは怒り出す小さい組さんに、「優しくゆっくり吹いてごらん」と声をかけ、壊れては「もっと優しく」壊れては「もっと優しく」と繰り返すと「できた~」と笑顔がこぼれます。日常生活の練習も、モンテのお仕事も、シャボン玉遊びも、自分の身体を意識して使います。自分の好きなように使うのではなく、何かに気をつけながら注意を向けて動きます。何かに意識を向けると別の何かがおろそかになります。シャボン玉を吹くことに一生懸命になっているとシャボン玉液の容器を持っている左手がおろそかになるので「無くなりました~」とシャボン玉液をもらいに来ます。そんな時、私は「無くなったんじゃなくて、こぼれたんだね」と言うと「違う、無くなった」と言います。「そう?」と声をかけ補充液を入れるとまた「無くなった」とすぐに言いに来ます。私は「そんなにすぐに無くならないはずだけど?」と返してから液を補充します。次に子どもが液をこぼした瞬間に「ほら、今こぼしたの分かる?」というと『ほんとだ』と目を丸くします。子ども達は意識の届いていない所に気が付いていないだけなのです。そんな時の私たち大人の援助は,こぼしたことを注意するのではなく「こぼさないように吹いてごらん」と声をかけるだけでよいのです。

そんな中、年長組の子が顔を合わせて固まっています。何をしているんだろう?と思った時に「先生みて~みんなのシャボン玉がつながってる~」と言います。そして、もう一回もう一回と何度もそれを作ります。子ども達は遊びやお仕事の中に偶発的に出来る現象に心がときめきます。心がときめくと何度もそれを繰り返します。そして繰り返す中で何かを学んでいきます。シャボン玉遊び一つでも、沢山作りたい子、大きいのを作りたい子、とんでいるシャボン玉を壊したい子と楽しみ方の目的は子ども一人一人で違いますが、繰り返しの中での学びを大切にしたいなといつも思います。

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