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2020.02.27
春の訪れ

本格的な寒さが来たのは節分が明けてからでした。いつもは「暑いから上着いらない」と公園に行く子ども達も2月6日の防災訓練で上着なしで外に避難した時はさすがに「さむ」と身を縮めていました。私も一言「これがほんとの寒いだね」というとみんなもウンウンと頷きます。避難訓練ですから教訓を一つ子どもに伝えます。「お庭に上手に逃げられました、ここまではいつもと一緒、今日は寒いから何か欲しくない?」と聞くと年長組から一斉に「うわぎ~」と声がそろいます。「じゃあ避難訓練のときどうする?上着を着てる間にまた地震が来たら?」と言うと「う~ん」と考え込みます。「ハンガーにかかっているまま持って出るよ」というと「へ~」と目を丸くします。「まずは安全なお外に出ましょう、それからここで洋服を着るよ」というと、いつもと違う生活の流れに笑いが出ます。「ここ笑う所じゃなくてねとっても大切なところなの、小さい組さんの洋服は先生が持っていきます、年長組さん年中組さんは自分の洋服持って出れるかな?」と言うと「出来る」と言います。「難しかったら先生がするね、じゃあ後でもう一回だけ避難訓練をします。冬の寒い日に洋服を持っていく練習ね!」というと真剣な顔で頷きます。約30分後に行った2回目の避難訓練、洋服を持っていく事に戸惑った子も2,3人いましたが他のみんなは凛々しくきびきびと動けていました。

子ども達は自分の知らない事を教えてもらうとき、それが自分の生活に必要と感じた時はとても真剣に話を聞いてくれます。そして、覚えて行動する事に誇りを持ちます。いざというときにしっかり動ける子ども達の姿は年度の終わりをきちんと感じさせてくれる姿でした。指定避難所の管理の方にも、「いつも上手に訓練できとるな、立派立派」と褒めていただきました。

そんな2月のはじめの朝、子ども達がお庭に春の訪れを見つけました。10月に年長である自分たちが土に埋めた球根が目を出していたのです。秋に球根を植える時は「いつ咲くの?プールの時?」と夏野菜の苗を植えた時のことを思い出していましたが「夏は終わったね、これはみんなが1年生になる時咲くよ」と言うと「へ~じゃあまだまだだ」といつの間にか忘れていた球根でした。「あっ僕のが大きくなってる」「K君のが一番おおきいね」「ぼく○色と○色のきゅうこんだった」とみんなの記憶が戻ります。嬉しいような...寂しいような...いえ、嬉しい事ですね!!残りの1ヶ月、沢山あそんでお仕事して卒園しようね。

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