ブログ

2016.11.22モンテッソーリ教具
言語のお仕事

小さな年齢から手を使ってお仕事する事は、自分の事が自分で出来る様になるための訓練であり、意思通りに動く手を作ること、1つの事にひたむきに向き合う心などを育てます。と同時に、それらは将来鉛筆を持って文字を書くための手の準備にもなっています。

幼稚園入園のころになると「まだお箸が上手に持てなくて」小学校へ入る前には「鉛筆の持ち方がなおらなくて」などのご相談をよく聞きます。小さな年齢の時から靴下や洋服を自分で着る事、自分で使うものは自分で運ぶなどをしている子ども達は自然と指の力も強くなり、意思通りに使える手になってくるので文字を書くことも上手です。子ども達が小さな手で何かを一生懸命にやっている時、側にいる大人はじれったくなり「かしてごらん」と子どもの努力する時間を無意識に奪ってしまいます。そうすると子ども達は手の訓練をする機会をなくしてしまうのです。生活の動きの中で手を巧みに使えなければ文字を書く手を作ることもできません。

例えば、ボタンを一つはめる事に子どもははじめ2分も3分もかかります。しかし、その頑張りを急かさず、とりあげず、見守ることが大切です。

写真のお仕事はメタルインセッツと言うお仕事です。ピンクの枠を片方の手で押さえながら図形の枠ぴったりに線を描くことは子どもにとって意外と難しいお仕事です。図形の枠を手掛かりに色々な方向に鉛筆を走らせる、鉛筆の正しい持ち方や正しい姿勢、色の塗りこみでは筆圧の訓練など、このお仕事の中には文字を書くための沢山の準備作業が隠れています。


blog_13.jpg

© Sachi Childhome All Right Reserved.

Page Top