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2021.11.10保育だより
お料理実習(くま・うさぎ)

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コロナウイルス感染症のためにおやすみしていたお料理実習を久しぶりに行いました。

事前のアンケートで全員一致!でお料理実習再開の希望がありました。

何度もアンケートを往復させ、「不安な点」を保護者の方と共有しつつ細心の注意を払っての実施です。

登園後はいつも通りに朝の準備を終わらせて・・・

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早速、三角巾をつけて用意をします。

「三角お山の下にこうやって手を入れてイチ・ニノ・サンでおでこにつけるよ。」

「後ろで見えないけど、うしろでバツを作ってトンネルを通すよ。」

先生の提示をよく見ながら、声かけに合わせて、上手にできました。

三角巾もマスクもつけて、手も石鹸でキレイに洗って。

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みんなでお話を聞きます。

使う材料はこれだよ。手順はこうするよ。

少々興奮気味に、そして本当にうれしそうにお話を聞く姿が印象的でした。

しっかりとお話を聞いて、もう一度手を消毒した後で

いざ!お料理開始!!

一人分ずつに分けられた材料を自分の机に持っていき、自分のピザを作ります。

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具を細く切るのは難しいけど、ゆっくりゆっくり手を動かします。

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スプーンの裏を使ってソースをぬりぬり・・・端っこまで伸ばして伸ばして。

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具の並べ方にも個性が光ります✨隙間がないようにきれいに置きたい♡


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仕上げにチーズをの乗せて♪♪♪

コロナになる前は、机を向かい合わせにくっつけて、お友達と色々相談しながら作業できました。

でも今回は「前を向いて」「声を出さずに」「教えてもらったことを思い出しながら自分ひとりで」
頑張りました。

 

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いろいろなお約束を守りながらのお料理だったので「みんな、本当に楽しめたかな?」と先生たちは少し心配でしたが、

出来上がったピザを食べているみんなの顔を見て安心しました。

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食べ終わった後には「美味しかった~」「もっと食べたい!!」「またお料理実習したい!!!」

という声がたくさん聞かれました。

2021.07.18保育だより
アゲハ蝶

春に植えた草花の苗が大きく育ち、早速アゲハ蝶のお客様がやってきました。カメムシやコガネムシもとんできます。植物が育つと自然と虫たちが集まります。

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雨がよく降り、庭の草木が伸びてきたので延長保育の時間に剪定をしていると「なにしてるの~」と子どもたちが自然と集まります。普通なら危ないから向こうへ行きなさいと声をかけると思うのですが、子どもの興味を知っているので「伸びてきた枝を切ってるのよ」というと「ふ~ん」と言いながら「こっちも伸びてるよ」「ここも切らなくちゃ」と自分たちも枝を切りたくてうずうずしている様子です。子どもの言葉通りに枝を切っていくと地面に枝が山積みになっていきます。「これどうするの?」と落ちた枝を指さす子どもたちに「明日ごみの日だから集めて捨てるよ」というと「ほし~い」と言います。「あそびたい?」と聞くと、みんな目を輝かせて大きくうなずきます。「楽しそうだけど、とっても危ないの、笹の葉が目に入ると目に傷がいって危ないし、手だって簡単に切れちゃうんだよ」というと、「大丈夫、気を付ける」と言います。ここでお約束、「枝を振り回す時、お友達に当たったり目に入ると危ないよね」というと「広いところでする」と言います。子どもたちも自分の興味を実現しようと必死に考えます。「じゃあ、誰もケガしないように、痛いって言わないように遊べる?」と聞くと「遊べる」と言います。「じゃあ約束ね」と言って子どもたちが自由に遊び始めました。私の剪定のお仕事はしばらくお休み、子どもの安全を見守ります。

自分たちの行動に注意の範囲を教えてくれる大人が目の前にいる時、子どもたちは本当に上手に距離をとって遊ぶなと思います。声をかけるだけでなく、しっかり見守るという大人の行為も大切です。禁止するのではなく、安全の注意を見守る大人の視線は子どもにとって羽目を外しすぎない為の心の抑制の手助けをします。夢中で遊んでいると注意がそれます。注意がそれるとケガや事故につながります。だから、注意がそれている時だけ声を掛けます。「ストップ、それは危ないかな...」というと「そうだった」と我に返ります。どこまでがよくて、どこからが危ないか、判断は大人の役割であるといつも思います。

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2021.05.12日々のこと
朝の時間

春は緑が綺麗で、いろんな種類の虫が顔を出し始めます。登園後、早くお庭で遊びたい子どもたちは朝の用意を慌てて片付け「いってきまーす」とお庭へ飛び出すように遊びに行きます。いつもなら9時15分には入室して保育を開始するのですが、春は葉っぱをちぎってお料理したり、お庭のダンゴムシを探したりと楽しい事があふれています。定時に入室を促すと、「遊べなかった~~」と泣いてしまう子がいるので少し長めに遊びます。自然と触れ合うと新入の子どもたちも心が安定して笑顔になります。そして友達同士の交流が出来て仲良しになれます。

4月27日、夏野菜の苗を植えました。ポットに入っている苗を「こうやって持つよ、ひっくりかえして、ポットを外して、穴が開いているところに置いたら、土をかけて」という風に一つづつ動き方を伝えます。モンテのお仕事をしている子どもたちは、動き方の見本があれば、何でもとっても上手にできてしまいます。それは、自分の心をコントロールしながら意識して身体を動かすからです。楽しいだけでなく精神力が育つところが素晴らしい教育と言われるゆえんなのだと思います。

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それを見ていた小さい組さんが「わたしもしたい」と声を上げます。「ごめんね、お姉さんになってからね」というと「なんで?」と納得がいかない様子。「みんなおおきくなってからするの」というと「ふ~ん??」となんとなく分かったような分からないような...。「ごめんね」ともう一度謝るとしょうがないといった様子でした。今は少子化で家庭の中の縦社会が作りにくくなっているように感じます。願いが叶いすぎて、辛抱する経験のできる場面が少ないのかなとも思います。でも、縦割り保育では縦社会があります。上の子は下の子にやさしく、下の子は上の子に憧れて...身近なお手本が学びの環境となって子どもの育ちを助けてくれます。自分のできない事をしている上の子を尊敬するようになっていきます。

「おおきくなってからね」という意味が分かるのは自分が大きくなってからです。答えが分かるまでには時間という距離が必要です。はじめは辛抱の時間でも、その距離を楽しみに待てるようになるのもモンテッソーリ教育だからこそです。ただ、辛抱するだけでは子どもも待てません。だから、お手伝いはみんなでします。年長組が植えた野菜の苗に水をあげます。私もしたい!これなら小さなお友達もお手つだいできます。整える環境は、子どもの手のサイズに合うじょうろです。みんなで代わりばんこに苗に水をかけていきます。それが終わったら車や虫取りで遊び始めます。収穫の夏が楽しみです。

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2021.04.13日々のこと
藤棚

公園の桜が散ると次は藤の花が満開です。自然と子どもは藤棚の下に集まります。地面には桜の花のかけらや木の枝が落ちていて、子どもたちは拾うのに夢中です。子どもが上を見上げているので様子を見ていると「ハチだ!」と叫び声、傍へ行くと熊蜂が花の蜜を集めに来ています。「意地悪しなかったらだいじょうぶだよ」と声をかけると安心して遊びの続きを始めます。耳を澄ますと絵本の吹き出しのように本当に『Buun』という音が聞こえるんです!

木の枝を集めている子どもたちは「これどう?」「それはいいね」「そんなところに置いちゃダメ」「それはいらない」などとても一生懸命、自然にコミュニケーションが生まれます。「なあに?」と尋ねると「カブトムシのおうちだよ」と声をそろえて教えてくれたので「素敵ね」と声をかけてその場を離れます。しばらくして「かえりますよ~」と呼んでもカブトムシチームは全然帰る気配を見せません。様子を見に行くと、片付ける片付けないで相談が決まらない様子でした。片付けようと声をかけている子は「どうせ壊されちゃうよ」と言っています。壊したくない子は「それでも壊したくない」と言います。結局、そのまま置いて帰る事になりました。次の日、公園へ行くとなんと...、前日作ったカブトムシのお家はそのままの形で残っていました。子どもたちはびっくり、そして、大喜びでまた、昨日の続きをして遊びました。気持ちを込めて作った作品の思いが、公園に遊びに来ていた他の子ども達へも通じたんだと感動させられる1日になりました。

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2021.02.20日々のこと
節分

まいとし節分が過ぎると日差しに暖かさが加わるように感じるのは私だけでしょうか。今年は2月2日が節分、みんな鬼のお面を作り1日早い豆まきをしました。これくらいの時期になると、卒園や進級が見えてきて子ども達の心の中もドキドキするみたいです。「くまさん(年長組)もうすぐいなくなっちゃうの?」「新しいバッチに変わるよ」など子どもの口からは期待や不安の声が自然と出ています。

今年、算数のお仕事が大好きな年長組さんは金ビーズや切手遊びと、足し算、掛け算、引き算、割り算どんどん進みます。幼児期の算数に早期教育のイメージがあると思いますが、モンテの教材は量物がメインです。頭の中で考える計算ではなく、具体物を使ってゲーム感覚で答えを見つけていきます。2月は節分、豆まきゲームでは的に点数を付けます。窓の鬼は10点、カーテンレールの上の鬼は100点、投げる球は3つ。3つの合計得点を紙に書き、それを4回投げます。4回分の得点を足し算してその日の1等賞を決めるゲームです。こうなると、子どもが狙う的はもちろん100点鬼、位の違う足し算は難しいのですが、ここでも具体物の金ビーズが子どもの思考を助けてくれます。1回目から4回目までのビーズを取って、あとは形の同じビーズを合わせるだけ、繰り上がりも簡単です。

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モンテッソーリのお仕事は勉強ではありません。数に興味を持っている年長組の敏感期を満たしてくれるお仕事です。当初、数日で片付けようと思っていた環境ですが「今日でこのゲームは片付けるね」と伝えると、子どもたちが「まだやる」「卒園までやる」「だって、すっごくおもしろい」とブーイング、小さい組さんが「おにこわい~」と目を伏せてしまうので、ゲームをしない時はカーテンで隠して、ゲームをするときはカーテンを開けてという具合ですすめました。2月の楽しいお仕事の一つになりました。

2021.01.20日々のこと
しりとりお絵かき

降園前の帰り支度、寒くなると上着一つ増えるだけで帰り支度が難しくなります。持ってきた上着を忘れてしまうと荷物を下ろして服を着なければいけないし、上着がもこもこするとかばんや水筒がかけにくいし、持ってきた上着を着たくないときはたたんで絵本袋に入れないといけないし、上着を着る時もハンガーから外す、ハンガーを元の場所に戻す、手を入れるのはどっちの袖だったかな?、ファスナーを上げたいのにかみ合わせが上手くいかないし、ファスナーを上げている途中で咬んだり、襟が中に入って気持ち悪かったり......まだまだいっぱいありますよね。こんな時、優しいお母さんは無意識に子どものサポートをして助けてしまいます。でも、それは子どもにとって学びを奪われた瞬間です。

子どもの為にするべきことは助ける事ではなく、動き方を教える事です。「ここを持つとひっぱれるよ」「服はこっちが上で右手から入れたいならこっちの袖に入れてごらん」と声をかけ、「見ててね」とゆっくり動いて見せます。正しく見せれば子どもは1回でその動きを獲得します。難しいのは服を着る行為ではなく、どうしたら上手に着られるかという動き方を知る事、そして自分で練習できるだけのたっぷりとした時間があるかという事です。

さちでは、帰り支度に個人差があるのは承知の上、早い子には特典がつきます。上着を持ってくる子が増えたころから「しりとりお絵かき」を静かに始めます。お友達か書いた絵を見て笑い合ったり、じぶんの考えた言葉の絵を「どうやって描いたらいいかわからない~」と悩んだり、苦労する姿もかわいいです。私は子どもの描く絵はどんな線もみんなかわいいと思っていますが、子ども自身はこだわりがあるみたいで、最初は一つの紙にみんなが代わりばんこに一つづつ絵を描きしりとりをつなげていきました。

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はじめは数人しか参加できませんが何か楽しそうなことをしているぞと子どもが気づくと自分もやりたくて急いで帰り支度を始めます。上着も肩が片方外れてヨレヨレの身なりで「僕もする」と来るので、私は「お洋服が綺麗に着られたらね」と、ひとこと言うだけです。いつもは「できなーい、やってー」という子も必死で身なりを整えます。「子どもにちゃんと着なさい」と求めなくても、自分の課題に自発的に向き合う姿勢は言葉がけ一つで作る事が出来ます。

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子どもの発想力とお絵かきの線はいつもかわいいと思います。大人は絶対に描けない線です。はじめは数人で始めたしりとりお絵かきも今では一人ずつの紙があり、どんどんつなげていきます。「何の絵にしようかな?」言葉を考えるのに時間をたっぷり使いたい子、描いている絵にこだわりたい子、「長くなるまでお絵かきするぞ」「お友達よりも一番長くするんだ」「お部屋の壁を一周するまでつなげるぞ」目標は子どもによってそれぞれです。しりとりお絵かきは現在も継続中ですがかわいい作品がいっぱいです。

2021.01.05保育だより
冬のお仕事

あけましておめでとうございます。コロナ禍で自粛の年末年始でしたがその分穏やかなお正月であったと感じます。今もなお危険な現場で命を守るために奮闘してくださっている医療関係者の皆様に敬意を忘れずに、新年からも安全に保育を進めていきたいと思います。

12月電車の見える公園でいつものようにクリスマスの飾りが並び始めました。木の実を集めたり鬼ごっこしたり集団遊びも増えてくる時期です。お仕事も集中が深くなり、年少組はお兄さんのお仕事をかぶり付きでじっと見る姿が増えてきます。そこで、「やってみる?」と声をかけると首を横に振ったり、縦に振ったり性格によりますが、迷っている子には「できると思うよ」と背中を押します。まだかなと思う子の方が「やりたい」と意欲を見せるのはいつも面白いなと感じますが、「まだちょっと難しいかな、じゃあこっちから練習しようか」というと「はい」という素直な返事が返ってくるのも心が成長したなと感じる場面です。新しいお仕事に取り組む時は「難しかった」と思わないように細心の注意をはらいます。それを子どもも知ってくれているので「先生が言うならそれしてあげてもいいよ」と上から目線で答えるところもかわいい場面です。秋に用意いただいた目隠しのお仕事や手触りの良い毛糸のお仕事もみんな大好きです。

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大きい組さんはクリスマスのお絵かきやおり機、算数の足し算とバリエーション一杯の中で縄跳びが大ブーム、はじめ10回跳ぶのがやっとだった子も2,3週間の間に20,30,100と跳べるようになります。「いっぱい跳べるようになりたい」という気持ちに「お友達よりも多く」という競争心が重なった時の子どものパワーはすごいです!縄が引っ掛かっても「まだ」、続けて飛んでひっかかっても「まだ」、もう立てなくなるくらいまで飛び続けます。それでも次の列に並んで......モンテッソーリ教育をする幼児期は「運動の敏感期」、縄跳びも立派な大切なお仕事の一つです。終業式前は一人が100回以上跳ぶ子もいるので先生の右腕はいささか筋肉痛(笑)ではありましたが、「今日も縄跳びする」という子どもたちへの返事は「OK!」しかないと思います。

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