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2017.11.05
Jアラート避難訓練

西宮市で11月1日の11時11分に南海トラフ地震を想定した「津波一斉避難訓練」が行われました。さちでもこの訓練に自主的に参加しました。

朝から子ども達には「今日は避難訓練をするけれどもいつもの訓練とは違います」「スピーカーから声が流れたり、サイレンの音が聞こえてくるからびっくりしないでね」と話を始めます。「避難訓練って何をする事?」と聞くと「逃げる事」「津波が来る事」など子ども達の声が出てきます。いつもはどのような設定でどんな訓練をするのか前もって子どもに伝えていますがこの日はどんな訓練か先生も分からないからと、大事な事は①先生の指示を聞き逃さない事②先生の声が聞こえる様にみんなはおしゃべりしない事③勝手に行動しない事の、この3点を子どもに伝えました。

8月に西宮市から『緊急告示ラジオ』が配布されていたので保育室には放送の声や、サイレンが明確に聞こえてきます。さて、その時間が来ました。放送と同時にお仕事をしている子ども達の手は止まり地震を知らせる言葉に子ども達のとった行動は机の下に隠れる事、お部屋の真ん中に集まる事、いつも練習している通りに机の下に丸くなって隠れる様子は見事でした。引き続き、「津波の恐れあり、避難行動を...」の放送に「足を怪我しないように絨毯の上を歩いて逃げるよ」とそのまま高木センターの3階(最上階)まで歩いて避難する練習もしました。高木センターの3階では合唱をしている声が聞こえてきていましたが、子どもたちはとても速やかに行動できました。

訓練の日は水曜日でしたので小さい学年のお友達はいませんでしたが、「小さいお友達がいる時はみんながしっかり手をつないで連れてきてあげてね」と声をかけると、「そんなの当たり前~」「分かってるよ~」と頼もしい声が返ってきました。「それじゃあ今日の訓練は終ります」とさちの教室に戻ってきた時、お部屋に順番に入室した子どもの様子がいつもと違います。私が部屋に戻ると子ども達は逃げる時に歩いた絨毯の上に集まってじっとしています。どうやら、「足を怪我しちゃいけないから、地震の時は絨毯の上を歩くよ」と言った私の言葉が子ども達の心に残っていて、まだそれを守ってくれていたようです。子ども達にとっては少しドキドキした避難訓練がお部屋を飛び出したままの空気感に緊張感がよみがえってきたようで、子どもの心に印象を残す部分は大人の考えている所とは違うんだなと改めて子どもの姿から学ぶことができました。

昼食を食べる頃には「避難訓練楽しかった~」とこけそうになるような感想を耳にしながら、もしもの時の訓練はやはり日頃から意識を高く持つことが大事だなと感じる1日となりました。

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